ども、水戸黄門の再放送ばかり観ている専業主夫のにゃはっぴーです
突然ですが、みなさんはテレビを見ていて注意書きのテロップが気になったことはありませんか?
今回はテレビに注意書きについて書いていこうと思います。
テレビの注意書きって何?
最近はインターネットの発達により、テレビ離れが進んでいると言われています。
テレビの注意書きと言っても、ピンとこない方も結構いらっしゃると思います。
まずはテレビの注意書きとは何なのかについて書いていこうと思います。
テレビの注意書きとは・・・
- 個人の感想であり効果効能を表しているものではありません
- 効果には個人差があります
- 残った料理はスタッフでいただきました
- この番組は道路交通法改正前に収録しています
- 撮影のためにタオルを着用しています
- ここで言う潤いとはヒアルロン酸のことです
- 特別に許可を得て店内で食事をしています
などのCMや番組内で表示されるテロップのことです。
個人的にいちばんバカバカしいと思った注意書きのテロップは、某料理番組で出演者が「すごく美味しいですね」と発言した瞬間に画面の下に『個人の感想です』と表示されたことです。
「そりゃそうだろ!!」とテレビに向かって突っ込んでしまいました。笑
なぜテレビの注意書きが必要なのか
答えは簡単です。
訴えられないためです。もしくは訴えられても負けないためです。
苦情を防ぐ効果もありますね。
たしかに、健康食品やサプリメントを宣伝する際には注意書きが必要でしょう。
そもそも論から言えば、『個人の感想であり効果効能を表しているわけではありません』と注意書きを出さないといけない商品なら、公共の電波でCMを打つこと自体が間違っているということになります。
とはいえ、上記のような必要な注意書きが存在することも事実です。
いつから過剰に注意書きが出るようになったのか
昔からあったテレビの注意書きと言えば、薬のコマーシャルの最後に「ピンポーン」と音がなって、服用の際の注意事項が表示されるものが有名です。
1980年代以降、テレビショッピングやカタログショッピングの流行により、「テレビで紹介されたものと違う」というトラブルを回避するために、注意書きが表示されるようになりました。
そして、20年後の2000年くらいからいろいろな要因が重なり、過剰な注意書きが一気に加速しました。
いろいろな要因とは?
テレビの注意書きのテロップが過剰になった要因ですが、以下のことが考えられます。
- 2001年に発足した小泉内閣により、自己責任という意識が日本人に浸透し始めた
- 同じく2001年から立て続けにおきた食品の産地偽装問題や消費期限偽装問題により消費者の保護が叫ばれ始めた
- 2009年消費者庁の発足によって、各企業がコンプライアンス(法令順守)の徹底を意識するようになった
- SNSの発達により情報や評判が拡散しやすくなった
行き過ぎた消費者保護の結果
消費者が常に、【白ー善】か【黒ー悪】かを極端に判断するようになり、何か問題があれば『消費者の保護』と叫ぶ時代になったことがテレビの過剰広告を生み出している最大の原因です。
テレビ局的に言えば、視聴者はクレームモンスターと捉えているのではないでしょうか。
このことは、消費者である私たち国民にとっても、非常にデメリットが多いです。
消費者から苦情があがって、世間的な大問題になり国が干渉してくる。
業界団体としては、国が干渉してくる前に過剰なまでの自己規制をする。
結果、コンテンツやサービス、商品を選ぶ幅が狭くなり消費者のメリットはどんどん少なくなります。
つまり、テレビなどで過剰な注意書きが表示される今の状態は、消費者が自分で自分の首を絞めている状態なのです。
今回のまとめ
今回はテレビの注意書きについて書いてきましたが、いかがだったでしょうか?
私自身、白でも黒でもない灰色は存在してもいいという考えです。昔の言葉で言えば玉虫色ともいいます。
消費者の過剰な要求や保護や善悪の二極化が、テレビの過剰な注意書きを生んでいます。
このままの状態を放置しておくと、消費者自身がつねに善悪を問われ続ける殺伐とした時代が訪れるでしょう。
そうなる前に、「まぁまぁ」という気持ちや判断の幅を残しておきたいものですね。
にゃはっぴーでした。
追伸:このブログはあくまで個人的な感想です。笑
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